細径テーパ光ファイバ

最小直径が数µmになるまで溶融延伸した特殊な光ファイバで、極短パルス光を入射すると非線形光学効果と呼ばれる現象が生じ、広帯域のスペクトルを持った光(スーパーコンティニアム光)が得られ、これを利用して様々な計測が可能になります。

細径テーパ光ファイバは、光ファイバを最小直径が数µmになるまで溶融延伸した特殊な光ファイバです。
通常の光ファイバでは光はコアとクラッドの境界を全反射しながら伝搬します。ところが直径が徐々に小さくなると、それに伴ってコアも小さくなり、コア寸法以下になると光が徐々にクラッドに漏れだします。
そしてクラッドにもれた光は今度はガラス(コア+クラッド)体をコア、空気をクラッドとして伝搬していきます。
通常の光ファイバではコアとクラッドの比屈折率差は約0.3%程度ですが、空気をクラッドとした場合の比屈折率差は30%以上もの大きな値になります。
この大きな比屈折率差を持つ媒質に、極短パルス光を入射すると非線形光学効果と呼ばれる現象が生じ、広帯域のスペクトルを持った光(スーパーコンティニアム光:SC光)が得られ、これを利用して様々な計測が可能になります。

仕様

※使用波長に合わせたシングルモードファイバを選択し作製を致します。

上記使用以外の細径部直径をご要望の際は、お問い合わせ願います。

また、実装方法についてもご指定が御座いましたらご指示願います。

・細径テーパ光ファイバにフェムト秒パルスレーザを入射すると、自己位相変調と呼ばれる現象が生じ、細径テーパ光ファイバ内で波長変化が生じます。この現象を利用して、以下のような検討が進められています。

  - 広帯域光源への応用

  - 特定波長のみを取り出し治療用光源への適用

  - 光CT用光源*



・細径テーパ光ファイバにCW光を導入し、そこに外部からの振動が加えられると、細径部が振動と同期して揺れ、強度変化が起きます。この強度変化の変化量や周波数を解析することで振動センサーへの応用が期待されます。

・細径部では、光の浸み出し光(エバネッセス波)が発生しこの微小光を利用した、光プローブ、光センサとして研究が行われております。


*光CT:光Coherent Tomography/ 光の干渉計を用い被測定物の表面近傍の断層写真を撮影する技術。

製品資料