Bi添加光ファイバ・BDFファイバレーザ

石英光ファイバのコア中にBi2O3添加物を加えたもので、この光ファイバに近赤外光を入射すると1100nmから1300nmにわたる広帯域な蛍光スペクトルが観測されます。

詳細説明

弊社では、平成22年度戦略的基盤技術高度化支援事業(平成22年~24年)を受け、これまでにない発振波長を有するファイバレーザの研究開発を進め、この中でBi添加光ファイバと、パワーコンバイナーの2種類の機能部材を開発しました。
Bi添加光ファイバは、光ファイバのコア中にBi2O3添加物を加えたもので、この光ファイバを近赤外光で励起すると1100nmから1300nmにわたる広帯域な蛍光スペクトルが観測されます。
Bi2O3を石英ガラス中に添加すると赤みがかったガラスが得られます。

研究成果

図2に、作製したBi添加光ファイバに波長980nm、1064nmの励起光を導入した際の蛍光スペクトルを示しました。この図に示すとおり、Bi添加光ファイバでは1200nmにピークを有する蛍光が得られました。この蛍光を利用して、1180nm帯でのファイバレーザを実現するための研究開発を進めています。

製品資料