平成19年度特別講演会 第26回

開催日平成20年2月1日

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講演内容(予定)

基調講演:光技術の応用とものづくり

フォトニックサイエンステクノロジ(株) (千歳科学技術大学)  小林 壮一

光技術は、情報通信をはじめ、医療、環境、農業、製造業、計測など広範な分野で応用され、 産業振興と社会生活の向上に大きな役割を果たしております。 本講演では、経済産業省が所管する「地域新生コンソーシアム研究開発事業」の中「ものづくりプロジェクト」において 、 PSTI社が検討した研究開発テーマを元に、光技術による製品開発 ニーズへの対応と高度機能部材の製品化などについて紹介する。
大容量フォトニックネットワークの研究開発動向

NTT未来ねっと研究所  日比野 善典

多様なブロードバンドサービスの出現とブロードバンド環境の浸透に呼応し、 データトラヒ ックは引き続き2倍近い伸びで増加しており、コアネットワークに流れ込むトラヒック量は 10年度後には現在の100~1000倍に増加することが予想されます。
実際、現行の容量を1桁上回る40/100GbEに関する基盤研究が各国で進められ、 IEEEにおいては早々と2010年5月の標準化を目指し議論が行われつつあります。
本講演では、将来のブロードバンド・ユビキタスサービスを支える革新的フォトニックネットワークについて報告する。
痛みの分る材料・構造のための光ファイバ神経網技術の展開

東京大学  保立 和夫

光ファイバセンサ技術領域における研究の重心は、「光ファイバ神経網」の開発へとシフトしてきた。 すなわちビル、橋、航空機の燃料タンク、石油パイプライン等に張り巡らせせた光ファイバを歪や側圧を感じるセンサとして機能させ、 これら物理量を分布的にセンシングすることにより、「痛みの分かる材料・構造を実現しようとの研究である。 光デバイスの特性と光の物理を活用した新しいシテム構成手法の考案により、 従来技術を数桁凌ぐ空間分解能や測定速度を実現した「光ファイバ神経網」の研究も進展している。 本講演では、これら安全・安心のためのファイバセンサフォト二クスに関する最近の動向を述べさせて頂く。
バイオフォトニクス技術の進歩と今後の医療機器開発

防衛医科大学校  菊池 眞

近年の医療技術・機器の研究開発は目覚ましいものがある。
医療機器産業の規模は世界的に20兆円に達しつつある。とりわけ、今世紀に入り新たな研究開発として、 生体組織や細胞の分子レベルの挙動に着目した分子イメージング技術などが登場しており、 遺伝子医学などと伴に、ナノメディシンが今後多いに期待される。
一方では、我が国における医療機器の承認手続きや保険収載にまつわる社会システム上での課題もある。
本講演では、バイオフォトニクス技術を中心として、これらの諸問題をわかりやすく紹介する。
車載用自動車部品における光化の動向

矢崎操業(株)技術研究所  柴田 宣

車載光LANでは欧州を中心に展開されているMOST(Media Oriented Systems Transport)が45車種に採用されている。 伝送速度は25Mb/sが主流であり、今後電子制御ユニット(ECU)数の増加傾向を考慮すると、より高速の車載光LANが必要とされる可能性もでてきた。
一方、インターネットとブロードバンドアクセスの急速な普及を意識して、バックボーンネットワークへの適用を意識した20Tb/s級の超高速・大容量伝送実験が報告されている。
本講演では伝送速度において6桁の差がある車載光LANからバックボーンネットワークまでの光通信技術について述べる。
MEMS技術の微小光学応用

東京大学 生産技術研究所  年吉 洋

MEMS技術(Micro Electro Mechanical Systems)は微小光学分野との整合性がよく、光ファイバ通信応用を中心に研究開発が進められてきた。 最近では、MEMS型光スキャナやライトバルブを画像ディスプレィに応用するバルブを画像ディスプレィに応用する研究や、 医療用光ファイバ内視鏡、分光器などへの展開も進んでいる。
講演では、MEMSによる光変調方式とアクチュエータ機構について解説し、東大生産研におけるOptical MEMSの最近の研究内容(通信、画像ディスプレィ、内視鏡)と、 今後の展望につ いて報告する。
最新のレーザー動向とその応用

スペクトラフィジックス(株)  新倉 信治

レーザーの発展は目覚しく、その誕生以来50年足らずで各産業分野においてなくてはならないツールとなっている。
レーザーの概要
最新のレーザー技術動向について
高出力半導体レーザーとその最新動向
応用について
今後の方向